Hola Amigos!! るちゃ男です!
CMLLの年間最大イベント『Aniversario93』2026年9月18日(金)が開催されます。すでに決定した試合はミスティコ、アベルノ、テンプラリオ、U・ゲレーロ、ドラゴン・ロホ、カベルナリオ、スターJr、サンド-カンJrのカベジェラvsマスカラ戦です。が、更に今週のインフォルマではスペシャルシングルマッチが決定しました。
対戦するのは、CMLLの絶対的エースとして現場を守り続けてきたボラドール・ジュニア(Volador Jr.)と、WWEやAEWなど世界のメジャー団体を渡り歩き国際的スターとなったアンドラデ(Andrade El Ídolo / 元ラ・ソンブラ)。
タイトルマッチでもなければ、カベジェラ戦でもありません。しかし、この一戦には「ベルト以上の重み」と「絶対に負けられない理由」が詰まっています。
文:るちゃ男yAI記者GEMINI
「546日間」王座に君臨した伝説のタッグチーム
ふたりの歴史は、2000年代後半にさかのぼります。
当時、驚異的な空中戦でアレナ・メヒコを熱狂させていたふたりは「スーパー・スカイ・チーム」としてタッグを結成。2009年1月にはCMLL世界タッグ王座を獲得し、546日間という長期にわたって王座を保持、同年の最優秀タッグチームにも輝くなど、名実ともにCMLL最強のパートナーでした。

しかし、2010年夏に王座から陥落すると、ボラドールJrのルード転向によってチームは崩壊。最高の相棒は、一転して「最悪の宿敵」へと姿を変えました。
13年前の惨劇「Aniversario 80」からの決着
ふたりの因縁が決定打となったのが、2013年の『80. Aniversario』です。
超満員のアレナ・メヒコで行われた伝説の「マスカラ VS マスカラ」において、勝利したのはラ・ソンブラ(現アンドラデ)。ボラドール・ジュニアは自らの命とも言えるマスクを剥がされ、素顔を晒す敗北を喫しました。
その後、ソンブラは世界(WWE/AEW)へと旅立ち「アンドラーデ・エル・イドロ」としてグローバルな頂点へ登り詰めました。一方、マスクを失ったボラドールJrは絶望の淵から這い上がり、素顔のままCMLLの看板を背負い、アレナ・メヒコを守り続けてきたのです。
「過去はとっくに克服した」ボラドールJr.が語る、13年前の敗北とエースのプライド
アンドラーデ:「俺はアンドラーデ・エル・イドロ。だがここCMLL時代には『ラ・ソンブラ』として多くのアミーゴに知られていた。今年の9月18日、アレナ・メヒコで開催される『Aniversario 93 』に戻って来られることを本当に嬉しく思っている。
そしてもう一つ嬉しいのは、俺の最大のライバルの一人と対戦できることだ。みんな、そのライバルが誰だか想像がつくだろ?……教えてやろう。
ボラドールJrだ
おいボラドールJr『リアル・ラティーノ・マン』たるこの俺、アンドラーデに勝てると思ってんのか? 一言聞いていいか? “How you know?”(なんでそう思えるんだ?)
というわけで、93周年記念大会で会おう。
あの80周年大会でお前からマスクを奪った時のように、今度はアレナ・メヒコのファンとお前の団体の目の前でお前を叩きのめして恥をかかせてやる。
9月18日に会おう。せいぜいしっかり準備しておけよ」
フリオ:「うーむ……どう思いますか、ボラドール? このメッセージを聞いてどう感じましたか?」
ボラドールJr:「フリオ、アンドラーデについて僕から一体何を言えば良いのかわからないよ。彼はここでCMLLに世話になりながら、他団体へ移籍する形で恩を仇で返した男だからね。それがいまさら戻ってきて、僕よりも経験が勝っているなどと……アメリカに行って冗談も言えるようになったんだな。
まあ、彼には思い出してほしいよ。誰からルチャを学び、誰にプロレスラーとしての歩み方を教えてもらったのかをね。故郷から出てきたばかりの頃の彼は、靴すらまともに履けず、サンダルすら買えない状態で歩き回っていたんだから」


フリオ:「ウフッ! いやあ、容赦ない強烈な発言ですね。かつて『ラ・ソンブラ』としてここでも知られたアンドラーデ・エル・イドロからの直接的な挑発を聞いていただきました。
これこそ私たちが温めてきたサプライズ対戦の一つであり、ついに決定いたしました! 93周年記念大会、9月18日(金)、スペシャル・シングルマッチ(Mano a mano)、ボラドール・ジュニア vs ラ・ソンブラ(アンドラーデ)!
ボラドール、こうなると13年前のアニベルサリオで、二人が一騎打ちのマスカラ戦で激突したあの夜を思い出さずにはいられませんね。あの時は反対側にアトランティスやウルティモ・ゲレーロもいましたが……その後の歴史は誰もが知るところです」
ボラドールJr:「ああ、フリオ・セサール。だが、過去はもう過ぎたことだ。僕はとうの昔に乗り越えている。過去のライバルが目の前に現れようと、隣に立とうと、キャリアでいつまでも引きずる必要はない。僕は完全に克服したし、何より彼以上に前へ進んでいる。

あの試合で彼は勝者になった。だが、見方を変えれば『敗者』でもあった。観客の支持を得られなかったからね。彼がリング中央に立つたび、館内はブーイングに包まれていた。だからこそルード(ロス・インゴベルナブレス)に転向し、あの冷酷でシニカルなキャラクターになったんだろう。
今になって色々と誇らしげに語っているようだけど、僕は彼の過去をよく知っている。『自分の方が経験豊富だ』なんて、僕の前では言わないでほしいね。他団体を渡り歩いた経験と、このリングで積み重ねてきた年月や歴史は別物だ。
彼は僕より年下だ。だから遠慮する必要もない。この93周年記念大会で、まだまだボラドール・ジュニアが健在だということを、しっかり教えてあげるよ」
フリオ:「歴史が証明している通り、マスクを失ったルチャドールがトップ戦線に踏みとどまり、そのスター性や存在感を維持することは非常に困難です。多くの選手がそのまま失速し、影に隠れていってしまいます。
しかし13年の時を経て、CMLLの絶対的な旗手としてトップに君臨し続け、団体の顔であり続けているボラドールJrの歴史を私たちは知っています。そして世界を舞台に躍進してきたアンドラーデ・エル・イドロの歴史も。だからこそ、この一戦は93周年記念大会という最高峰の舞台で、最高のクライマックスを迎えるわけです」
ボラドールJr:「そうだね。正直に言うと、今の彼のコメントにはかなり頭にきているよ。『経験がある』なんて語りながら、言葉遣いひとつまともに学んでいないし、93周年という特別な舞台で対峙する相手に対して、最低限の敬意すら払えていないんだから。
まあ、本番を楽しみに待つとしよう。事前にこの映像を見せてもらえて良かったよ。より一層身を引き締めて準備ができるし、ボラドール・ジュニアが今なお頂点で走り続けているという現実を、彼に叩き込んであげられる。この業界の歴史や、ルチャ界における明確な上下関係というものをね。
今回の試合を通して、トップレスラーに対してどう敬意を払うべきなのかという姿勢を、これからを担う若い世代の選手たちにも示してやるつもりさ」
フリオ:「ボラドールの言葉から、並々ならぬ決意がひしひしと伝わってきます。ボラドールは普段口数の少ない男ですが、今日ははっきりと白黒をつけましたね。
アンドラーデ・エル・イドロの挑発を受け、ここに正式決定いたしました! 93周年記念大会、この歴史的な興行にて、ボラドール・ジュニア vs アンドラーデ・エル・イドロの一騎打ちが実現します!
……しかし、発表はこれだけではありません。ボラドール、ありがとう。今夜の発表を受けて、今頃プロレスメディアはこの話題で持ちきりになるでしょう。取材攻勢が続くでしょうが、最高の状態で当日を迎えてください。おめでとうございます、93周年大会で会いましょう!」

ボラドールJr:「ありがとう、フリオ・セサール。そして応援してくれるファンの皆にも感謝しているよ。フリオが言ったように、普通はマスクを失った選手はそのまま消えていくものだ。だが僕の場合、ファンの皆や『デプレダドレス』の仲間たちが、この“空の捕食者”を失速させず、むしろより高く舞い上がらせてくれた。
だからこそ、彼から完璧な勝利を奪い取って、皆に最高の形で恩返しをするよ」
フリオ:「力強い言葉をいただきました! 皆様、93周年記念大会の発表はまだまだ続きます。次の映像をご覧ください!」

