【CMLL】チリから日本、そして聖地メキシコへ。女子ルチャドールAkariが語る「夢の軌跡」

Hola Amigos!るちゃ男です。CMLLの公式情報番組『CMLL Informa』に、女子プロレス界で注目を集める一人、Akari選手が登場しました。チリ出身でありながら日本でプロレスを学び、ついにルチャリブレの殿堂「アレナ・メヒコ」のリングに辿り着いたAkari選手。その胸に秘めた熱い想いを番組で語りました。

文章:るちゃ男yAI記者GEMINI


CMLL INFORMA 611 – 28 ENERO DEL 2026
動画元:VideosOficialesCMLL

憧れの番組に「出演者」として。日本から見守り続けた夢の舞台

フリオ:「CMLL Informa」へようこそ。CMLL公式のインフォルマ、第611回放送です。さて、2週間前にある女子選手に母国チリからのビデオリンクで登場していただき、その選手を皆さんにご紹介しましたが、ついに彼女がここメキシコの地に、アレナ・メヒコに、そしてCMLLにやってきました!Akari選手、ようこそ!

AKARI選手:ありがとうございます、フリオ。

フリオ:今の気分はどうですか?喜び?緊張?色々な感情が混ざっていると思いますが。

AKARI選手:緊張もしているし、待ちきれない気持ちもありますが、ここメキシコ、そしてCMLLに来られて本当に幸せです。

フリオ:前回のインタビューで夢を叶えたとあなたは言っていました。そして私たちがとても嬉しかったのは以前から、日本でこの『CMLL Informa』をチェックしてくれていたそうですね。

AKARI選手:はい、いつも再放送で見ていました。この番組は日本では朝の5時からの放送なので生放送で観ることは難しいですが、こちらで何が起きているか、常に情報をチェックしていましたよ。

フリオ:早速、アレナ・メヒコを訪れたそうですね。会場を訪れてどう感じましたか?

AKARI選手:はい、中に入ってみて誰もいない無人の状態でも、圧倒的なエネルギーを感じました。とても圧倒され驚くべき場所でした。ここに観客が入った時、どれほど魔法のような光景が広がるのか……。これまでずっと日本のファンの前で戦ってきましたが、メキシコやラテン系の熱狂的な観客の前で試合をするのが初めてなので今から楽しみで仕方がありません。

デビュー戦の試練。レジェンド「マルセラ」への挑戦状

フリオ:あなたのデビュー戦は、設立70周年を迎える歴史的な「アレナ・コリセオ」に決まりました。そして対戦相手は経験豊富なレジェンダ、アルテミサスたちです。このアレナ・コリセオも歴史ある会場です。きっと魅了されるはずですよ。

sábado 31 Ene 2026ARENA COLISEO
INDIA SIOUX, AKARI Y KIRA
VS
MARCELA, PRINCESA SUGEHIT Y LA MAGNÍFICA

Akari選手:アレナ・コリセオは動画で見ましたが、観客との距離がとても近いのがいいですね。

フリオ:チームには、チャンピオンのインディア・シウア、そして期待の新人キラがいます。彼女らと組んで、アルテミサスとの対戦になります。CMLLのスター選手達との激突ですね。

Akari選手: レジェンドたちですね。

フリオ:彼女たちの間には今、色々と衝突が起きているのは知っていますか?

Akari選手:インスタグラムの動画で見ました。かなりの問題が起きているようですね。でも、そこには私にとっての大きなチャンスがあると思っています。

フリオ:メキシコへ来る途中の飛行機の乗り継ぎ中も、彼女たちの乱闘を見ていたのでしょう?土曜日に何が起きるか見ものですね。あと、あなたが関心を持っている「マルセラ」についても。

AKari選手:はい。私の夢は、彼女とシングルマッチ(マノ・ア・マノ)で戦うことです。

フリオ:さらに日曜日には、元ナショナル王者のメタリカとのシングル戦が決まっています。レジェンダとの対戦が続きます。

domingo 1 Feb 2026ARENA MÉXICO
MATCH RELÁMPAGO DE AMAZONAS
AKARI
VS
METÁLICA

AKari選手:ワオ!

フリオ:メタリカも非常に力強く、厳しい技を持つ選手です。メキシコ滞在中に、きっと「炎の褐色の貴婦人」マルセラとも対戦が組まれるでしょう。

AKari選手:私の最大の夢は、マルセラ選手と「マノ・ア・マノ(シングルマッチ)」で戦うことです。そのチャンスを掴むために、一戦一戦、全力で挑みます。

名前が持つ意味。そして「体一つ」で渡った日本

フリオ:「Akari」という名前の由来について教えてください。なぜこの名前を選んだのですか?

AKari選手:チリでプロレスを始めた当初は、まだ趣味のようなものでした。ある忍者のようなスタイルの選手の付き人をしていたのですが、そこで日本語の名前を探し始めました。「アカリ」という響きが一番気に入り、日本語で「光」を意味し、さらに深く言えば「人を照らす存在」という意味があると知りました。デビューした日本でもこの名前を使い続けていいか聞いたら、「全く問題ないよ」と言われました。

フリオ:14歳からの夢だった日本へはどのようにしてわたって日本のプロレス団体に入団したのですか?

AKari選手:今思えばかなり大変でしたね。本当に「体一つ(a la vida」で行っ
たので。14歳の時からの夢が、日本へ行って「プロレス」を学ぶことでした。
憧れのコマンド・ボリショイ選手にFacebookでメッセージを送ったんです。彼女のルチャと日本のプロレスをミックスさせたスタイルに恋をして。「日本へ行きたいです」と伝えたら、彼女は「歓迎するよ」と言ってくれました。

そして、すぐに航空券を買いました。そしてアメリカでの乗り継ぎ中に「今向かっています」と連絡したら、彼女は「え、本当に来るの!?」って(笑)。

私は「本気です。」と答えました。彼女は「初日はホテルに泊まって、翌日に道場へ来なさい」と言ってくれました。道場にはスペイン語を話す友人がいて、そこから全てが繋がりました。私の夢はコマンド・ボリショイ選手とデビュー戦をすることでしたが、彼女の引退の1週間前、後楽園ホールでついにその夢を叶えました。

【AKARIデビュー戦】コマンドボリショイvsAKARI
動画元:ボリショイチャンネル

フリオ:それは素晴らしい。今も夢の中にいるような気分ですか?

Akari選手: はい。全てが不思議な感覚ですが、とても幸せです。

フリオ氏:今回貴方の師匠のコマンド選手が立ったのと同じリング、同じ控え室、そしてプエブラやグアダラハラといった同じリングで試合を行いますが。

AKARI選手:はい。彼女の弟子として、彼女を代表する気持ちでここにいます。彼女もとても喜んでくれています。

フリオ:CMLL参戦を発表してから、ルチャリブレファンはあなたの試合動画を見始めています。リング上のAkariはどんな選手ですか?

AKARI選手:リングに上がれば、それは戦いの時間、真剣な時間です。私のスタイルは「ミックス」です。ジャベ(関節技)も好きだし、機敏な動きも、力強い技も好きです。全てを最大限に混ぜ合わせるスタイルを皆さんに見てほしいです。

フリオ:アレナ・メヒコの観客は非常に特別で試合の見方が厳しい事で有名ですが、あなたの闘い、あなたのルチャリブレを見せるチャンスです。CMLLのリングで試合を行うことがあなたのキャリアに刻まれますね。

AKARI選手:とても嬉しいです。皆さんに驚いてほしいです。「私から目を離さないで」と言いたいです。あまり皆さんが見た事もない動きも見せるつもりですから。

母から受け継いだ「メキシコへの想い」

フリオ:あなたはスピードがあり、大胆で、場外への飛び技も持っています。観客を魅了すること間違いなしでしょう。そういえば、あなたのお母様の夢もメキシコの地を踏むことだったと聞いています。

AKARI選手:はい。母は若い頃、メキシコのグアダラハラに移住して働く予定でした。でも当時チリの政治情勢が変わりその影響でメキシコとの国境が閉ざされてしまいました。母は「娘が私の行きたかったメキシコへ行けるなんて嬉しい。」と自分の事のように喜んでくれています。

フリオ:まさに、母娘二代越しの夢がこの地で結実するわけですね。滞在中に、お母様を呼べる機会があるといいですね。

AKARI選手:今は難しいかもしれませんが、そうなればとても嬉しいですね。

フリオ:あなたが「日本へ行ってレスラーになる」と言った時、ご家族はどう思われましたか?

AKARI選手:すぐ帰ってくると思われていました。私自身、トレーニングについていけるか不安でした。「3ヶ月頑張って、ダメならチリへ帰ろう。挑戦することに意味がある」と思っていました。でもボリショイさんが「ここに残って、私の団体でデビューしなさい」と言ってくれた時、母に「私の人生は日本にあるみたい」と伝えたら、とても驚いていました。

独自のスタイルで観客を魅了する戦いを

フリオ:最後になりますが、CMLLからの招待のニュースをどう受け止めましたか?

AKARI選手:まさに「夢が叶った」瞬間でした。ずっと望んでいたことでしたが、まさか本当に実現するとは思っていませんでした。周りの人から「いつかメキシコへ行けるよ」と言われ続けてきましたが、ついに現実になりました。

フリオ:今はメキシコにいて、デビューの日程も決まり、アレナ・コリセオ、日曜日のアレナ・メヒコ、火曜日のグアダラハラ、そして金曜日の「スペクタクル・フライデー:アレナ・メヒコ」への出場も控えています。メキシコ最高のルチャドーラたちとリングを共にする、素晴らしい経験になりますね。

AKARI選手:ほんとにそう。しっかり結果が出るように頑張ります。

フリオ氏:それでは、Akari。あなたを見守っているファンへメッセージをおねがいします。

AKARI選手:スペイン語と、私の「第二の言語」である日本語で伝えます。
¡No me quiten la vista de encima, que los voy a sorprender!
私から目を離さないでください、皆を驚かせます!よろしくお願いします!

フリオ:AKARI!ようこそCMLLへ。有難うございました。

CMLL INFORMA 611 – 28 ENERO DEL 2026
動画元:VideosOficialesCMLL

【るちゃ男のつぶやき】

今回のインタビューを通じて、Akari選手の魅力を再発見した気持ちです。

特に印象的だったのは、彼女が語った「体一つ(a la vida)」で日本へ渡ったというエピソード。14歳で抱いた夢を、SNSのメッセージ一通から現実に変えてしまう。その行動力の裏には、想像を絶する覚悟があったはずです。異国の地で言葉の壁にぶつかりながらも、リングに立ち続けた彼女の強さの根源を見た気がします。

そして、言葉の端々に漂うメキシコへの敬意。彼女が放った「No me quiten la vista de encima(私から目を離さないで)」という言葉は、単なる自信の表れではなく、日本で磨き上げた技術を「ルチャの聖地」で証明してやるという、プロレスラーとしてのプライドそのものではないでしょうか。

チリで生まれ、日本で育ち、メキシコで花開こうとするAkari選手。母の叶わなかった夢までも背負ってリングに立つ彼女の物語は、まだ始まったばかりです。これからのメキシコでの快進撃に、僕も一ファンとして、そして同じルチャの魅力を知る者として、熱いエールを送り続けたいと思います。